無意識の手当を意識的に使う
痛いところに手を当てる。
頭をぶつけたら頭に、お腹が痛かったらお腹に。
子どもの時から誰に教えてもらったわけでもないけれど、痛いところに自然と手がいく。
私達が本能的に持っていて、みなさんがやってきた無意識に行う手当て。
これは動物が怪我をした時に傷口を舐めるのに似ています。
動物が傷口を舐めると早く怪我が治るのと同じように、
私達の体は手を当てることで治ろうとする働きが自然と高まってきます。
私の整体のベースである二宮式整体では、体に手を当てます。
押さえたり揉んだりしないで手をあてて気を集注することを「愉気」と呼び、
この愉気と呼ばれる手当てが調整の基本になります。
小さい頃、お腹が痛い時にお母さんやおばあちゃんに手を当ててもらうと痛みが和らいだ経験はありませんか?
痛い場所に当ててもらった手と、体が自然と感応して治ろうとする働きが高まるのです。
この自然の力を利用して体を調整していきます。